開楽ノッチについて


  熱シールの接着温度を高くして密封度をさらに強く出来、容器やフィルム    
(イージーオープンに限定)や包装形態を一切変更しないにも関わらず、      
指に力の無い幼児・高齢者やハンディキャップのある方でも楽に開封できる    
新技術を開発しました。        包装機のカッターの交換のみで製造出来ます。  
  現在イージーオープン(イージーピール)包装にしていない物でも、容器又は
フィルムをイージーオープンタイプに変更すれば開楽ノッチを導入できます。    


現行の密封容器の開け難さ


現在世界中で使用されている密封容器は主に下記のような形状です。

左側がゼリーや梅干しなどに使われている丸形密封容器で、             
右側が豆腐や水羊羹やハムなどに使われている角型密封容器です。  

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開ける為のリップが付いた物も有りますが、それでも開けにくいですよね!!

それらの密封容器が開けにくい理由を説明させて頂きます。

下の絵は上記密封容器を上から見た平面図で、XとYはそれぞれのシール幅です。

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  リップが有る無しに関わらず、フィルムの持ち易い部分を親指と人差し指で持ち
上に折り返して剥がしますが、ある所まで(丸形はAの幅まで・角型はCの幅まで)  
剥がすと、幼児・高齢者や力の無い女性などには剥がせなくなります。                 
  幅広のガムテープを剥がすのに強い力が必要なのと同じ理由です。               

  BやDまで剥がさない限り開封出来ませんが、AやCまでしか剥がせない          
力の無い人にBやDが剥がせる訳がなく、「開けられない!」と困っている人が        
多いのです。                                                                                                
  AよりCの方が短いのに剥がせないのは、豆腐等が水入りで強接着だからです。

  B幅はXの約8倍で、X幅のシールに沿って剥がせれば良いのですが、              
現行の物ではそれが出来ないので開けにくいのです。                                         

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※  豆腐の包装の中には、価格の安い剥がせないフィルム(溶着フィルム)を
  使用していて、刃物で切らない限り開封できない物もあります。                 
       但し、容器がイージーオープンタイプの場合は、剥がすことは可能です。  

開楽ノッチで開け易くなる原理


  開楽ノッチとは、密封容器のシール部分外側に1本〜数本のIノッチ又は
Vノッチを入れる事を言います。リップや角以外にノッチを入れる場合は     
複数ノッチにした方が良く、更に、フィルムの打ち抜きや容器間の切断に     
ギザ刃(Vノッチを連続した物)の使用も可能です。                                   
  ノッチは鋏でも入れられます。                                                           

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開け方を下図で説明します。

  左手で開楽ノッチの左側を持ち、右手でノッチの右側を容器中心部方向に     
折り返して引っ張りますと、ノッチがさらに切れて剥がれながら図の様になります。
  左利きの方は左右を逆にして下さい。                                                      

※    片方のノッチを持たない限り、反対側のノッチを折り返してもフィルムが        
切れないので開けられません。その為、安心して売り場に陳列出来ます。     

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  ある程度剥がれたら、今度は右方向に容器の縁に沿ってさらに剥がします。
  そのまま1周剥がすのも良し、左側を左方向に剥がすのも良しで、              
図を見ても判る様に剥がす時の接線はほぼシール幅と同じになります。          

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  その為、丸形は約1/8・角型は約1/4の力で剥がせるので、ヒーター温度を
上げる等で接着力を2倍にしても、それぞれ1/4・1/2の力で楽に剥がせます。
  高齢者はもとより、幼児や指に力の入らないハンディキャップのある方でも  

楽に開封できます。

  また、コーヒー等に入れるミルクやガムシロップ、さらにヨーグルト等も、
容器本体を持たずに開けられるようになるので、内部に圧力がかからず   

中味が飛び散ったり溢れたりしません。

  「開ける時に鋏でノッチを入れれば良い」と考える方も居るかも知れませんが、
店頭に並んでいる缶詰は全てプルトップが付いており、缶切りを使って開ける物は
一つもありません。     煎餅やクッキーの袋も昔は鋏で切って開けていましたが、 
今はVノッチやギザ刃加工した物ばかりで鋏を使って開けることはありません。     

消費者にやさしい包装をする会社の製品は「中身も優しい筈」  

特に食品は「安心して食べられる」と考える消費者が多いです。

  なお、豆腐の包装はイージーオープンフィルムの物でも水漏れを防ぐため         
強接着をしているので、剥がす途中でフィルムが千切れてしまう事が多いです。      
  イージーオープンの中でも薄く強度が低い、値段の安い物を使っている為です。 
  豆腐業界で25年以上前より続いている熾烈な値下げ競争で、消費者の事よりも
自社の存続を優先せざるを得ず、一番安いフィルムの使用を余儀なくされています。
  但し、薄くても丈夫なフィルムや厚くても値段の安いフィルムを使用すれば         

開楽ノッチの威力を発揮出来ます。

豆腐業界でも開楽ノッチが普及する事を期待しております。


  また、角型容器の場合、角にIノッチを入れる方法とは別に、      
容器間のフィルム切断をギザカッターで切断する方法があります。  
  ギザカッターとはVノッチを複数連続して加工する刃物ですので、
お煎餅やクッキー等の袋の切断に使用されている物と同じです。    

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  開封方法を説明致します。図A〜図D

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  図AのAを左手でしっかり持ち、右手でBのフィルムだけを掴み矢印方向に     
折り返し、フィルムを点線に沿って破りシールに沿って剥がし、図Bの様にします。
  左利きの方はCを持ってDを剥がして下さい。                                             
  次に図BEのフランジ部分を左手で持ち、Fのフィルムだけを右手で掴み、      
矢印方向にシールを剥がして行きます。                                                         

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  ある程度剥がすと接線が斜めになり剥がしにくくなるので、持ち方を変えて
図CのGの部分を持ち、Hの部分のフィルムを掴み矢印方向に剥がして行き  
図Dの様にし、続けて矢印方向に剥がして開封して下さい。                        
  剥がす時は斜め上に引っ張る方が、水平に引っ張るより楽に剥がせます。


  ヨーグルトやプリン等に使用される密封用フィルムは、厚いだけでなく        
中身の性質からそれ程の密封度を必要としない為、接着強度が弱くフィルムが 
千切れる事は無いのですが、豆腐については水漏れを防ぐ為に強接着であり、
且つ薄いフィルムを使用しているので千切れ易いのです。                             
  多くの人が下図の様に引っ張るのでフィルムが千切れてしまいますが、      
なぜ千切れるかの理由を知れば千切らずに開封出来るようになります。          



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  多くの人がフィルムを剥がしているつもりでも実際は上図の様に       
引っ張っているだけで、容器フランジ部からイージーオープンシーラントを
剥がす力が働いておらず、シーラントが容器フランジ部に接着したまま    
フィルムを引っ張ってしまっているので千切れてしまうのです。        



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千切らずに剥がしたい場合は、上図の様に容器に対して上に引っ張って下さい。
ヨーグルト等の丸型容器も、上に引っ張った方が少ない力で楽に剥がせます。   


御社の製品にも、開楽ノッチを付けてみませんか!!


詳細は03-3961-1361撃烽オくはこちらより
弊社までお問い合わせ下さい。


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